みちくさブログ

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

昨年は一気に観光業が復活、インバウンドの増加と久しぶりに活気あふれる一年となりました。

業界では人手不足と物価高という問題もあり、全てがうまくいっているわけではありませんが、それでも今までのモヤモヤした悩みとは違い、やりがいのある状況でクタクタになりながら過ごす日々の幸せを再確認できました。

アフターコロナ、インバウンド需要、旅行の過ごし方の変化、旅行費用の割合などを鑑みながら2024年も進化し続ける山小屋として邁進していきます!

どうぞ2024年も宜しくお願い致します。

(年賀状に関しましては、サステナブルの観点から昨年より控えておりますことをご了承ください)

2024年早々に起きました能登半島地震で犠牲になられました方のお悔やみを申し上げると共に、まだまだ予断を許さない中でお過ごしの方々の、1日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。

追伸
徳澤園インスタグラムの登録者が昨秋遂に1万人を超えました。なかなかブログを更新できていませんが、インスタではもっと身近な出来事迄お伝えしています。

そんなインスタではお伝えしましたが、私の妻が石川県出身で年末年始私たち家族は石川県で過ごすのが恒例でした。

今年ももちろん石川県で過ごしていました。

私と子供2人は金沢観光中。
妻は実家にいました。

私と子供は金沢駅のお土産屋にいました。お正月ということもあり駅構内は動くことも出来ない程の人。そんな中、何千人という人の携帯電話の地震アラームが鳴り、その数秒後大きな地震が襲ってきました。外に出ろという声があちらこちらから聞こえ映画の様なパニック状態。地震の揺れの怖さより、人々が出口を目指す殺気の怖さが勝ります。

子供の頭をダウンジャケットで覆い、落下物のない広場にたどり着けましたが、日本人はもちろん、外国人は発狂状態。

揺れが収まり、ほっとするのも束の間、大津波が来るから逃げろという声。金沢駅は金沢港からほど近く、海抜も殆どない地区でした。

我々観光客は、地元の人の言う情報が全て。特に外国人は周りの人に流されながらしか行動ができません。ましてや、高台などどこにあるかもわかりません。

取り敢えず、妻に連絡をして妻の安否確認と逃げる場所を聞こうかと思い携帯電話を探しますが、ここで私らしい痛恨のミス…。娘が持っていたお土産を棚に戻してから逃げたのですが、パニックで自分の携帯も棚に戻してしまいました…。

見知らぬ地で、災害にあい、情報が入ってこないというこの後の行動を考えたら絶望的な状況です。

駅に取りに戻ろうかとしてみましてが、構内水浸しになっていて、すでに立入禁止になってます。

私の携帯が繋がらないので、娘の携帯に連絡が入ります。すると私の携帯を拾ってくれている人がいるとのこと。掛け直してみると、携帯が落ちていたので拾ってくれた人がいました。この状況の中拾って保管してくれていました。多分、1番目立つのですぐ分かると思いますということで指定の場所に取りにいきます。そこにいたのは、金髪で腰まで髪を伸ばしたロックンローラー的な青年。最高の笑顔で「お子さん大丈夫ですか?頑張りましょう」と立ち去っていきました。カッコ良すぎる!子供たちもこの青年に激惚れ。

そのあとは今日泊まる予定だったホテルに避難。

ホテルの中はめちゃくちゃで皿や飾り物が落ちている状況。みんな津波が来るのではないかという不安の中、ホテルマンたちは少しでもこちらの不安を和らげようと声をかけ、建物の耐震は十分にされていると説明し、水を配り、毛布を与え、広い宴会場を解放してくれました。

幸いに津波は襲ってはきませんでしたが、そのあと館内の人に朝食用のパンが配られ、炊き立てのおにぎりが振る舞われ、温かい味噌汁まで。今までのお正月で1番美味しいと感じる夕食となりました。

朝食はせめておにぎり配ってくれたらいいなと思っていたのですが、なんと昨日ほとんどの人が夕食を満足に取れていないだろうと、普段と遜色ないブッフェスタイルの朝食を用意してくれていました。昨晩まで散乱していた割れた食器も徹夜で片付けられていて、宿泊者全員に無料で振る舞われました。宿泊業の意地とプライド。世界一の朝食をありがとう!

翌日の金沢駅は前日にも増して帰宅を望む多くの人。もう満席という案内がされているにもかかわらず、切符売り場には何百人という人の列。

我々は妻の実家に戻るだけでしたので空いているタクシーを利用したのですが、子供に気を使ってくれる運転手さんでなるべく海が見えないルートを選択。ここでも気遣いを感じました。

まだまだ余震は続いていますし、能登地域は手もつけられていない状況です。遠くから支援出来る方法もありますので出来る限り私も支援したいと思います。

ただ、こんな恐ろしい思いをしましたが、随所で石川県の人の優しさにふれ、観光業のプライドを感じ、観光客として災害に遭遇した時の経験ができました。娘は私に「今年はあのロックンローラーのお兄さんみたいな優しい人になる」という目標もできました。

今いう事は不謹慎かもしれませんが、益々石川県が大好きになりましたし、また落ち着いたら絶対金沢に旅行に行きたいと思いました。

こんな人で溢れている日本は絶対明るい未来が溢れていると思います。

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