この時期になるとそろそろ入山の準備に日々追われます。会議も多く小学生の8月25日くらいな気持ちになります・・・。そろそろ、宿題やらなければならないけど、誰に手伝ってもらおうか・・・?最近は少し成長して自分でやるようになりましたが・・・。
今年は、スタッフも比較的早く決まったのでやることリストを作成しました。そしたら、何とまだ20項目以上もやることが残っておりました。一日一個処理できても間に合わないことに気付き日々打合せの日々が続いております。
前回のみちくさでも書きましたが、今年新しい取り組みとしてデジタル化を考えています。山の中でデジタル化??と疑問を持つ方も多いと思いますが、毎年お客様に言われ続けている質問があります。
「今度は秋に来たいんだけどどんな感じなの?」
「ニリンソウが群落で咲くって聞いたけどどこら辺?」
「涸沢の紅葉ってどう素晴らしいの?」
その度、
「凄いですよ!!」
「綺麗です!!」
とお答えしていますがこれが嘘くさい・・・。こういう質問の答えって、どこか商売っぽくなってしまいます。しかし、上高地の素晴らしいところは、本当に季節によって全く表情を変えます。天気によって雰囲気が変わります。そして、ぜひ見に来て頂きたいと思っています。
その時の状況や雰囲気を言葉で伝えるのは大変です。でも、目で見せれば納得理解します。私、上高地に戻って8年。みちくさのお陰で凄い数の写真を撮ってきました。現代のカメラは性能もよく、素人でも結構いい写真が撮れるようになりました。また、上高地の住民ということで、この瞬間がすばらしいという地元ならではの視点で撮ることができ、プロのカメラマンにはない臨場感というものもあります。
これを、一つの作品にしてお客様に見せたら、納得し再度上高地に来て頂けるとおもっておりました。
早速、ものは形からという訳で、「芸術作品を作成する際は、Windowsでは無くAppleでしょ」とMacを購入し作ってみました。季節4バージョンとスタッフバージョンの5作品。これが、素人でもそれなりの作品になってしまうのです!!現代の技術力って素晴らしい!!
じゃあこれをどう見せようか?
ちゃんとあるんです。それが、デジタルサイネージ。分かりやすく言えば、デジタルポスター。テレビとパソコン一体型のデジタル商品です。しかも、生活感が出ないように横型モニターでは無く、縦型モニターのかっこいいデザインです。
先日、そのデジタルサイネージが届きました。ここからはプロの広告代理店さんも交え、話が進んでいます。
もうここまできたら、本格的にやろうと決めました。よく映画であるオープニング画像。(東映であれば、岩に波が打ち付けるものであったり20世紀Foxであれば未来的なロゴで始まるような映像)これも作ることにしました。仮名「Tokusawa films」・・・。
そして、山の中に無機質なテレビが置いてあることにお客様が違和感を覚えてしまっては、本末転倒です。と言う訳で、今度は毎年改装をお願いしているビクトリアンクラフトさんに移動。
写真でもわかるように、古いものと新しいものをうまくミックスさせて見せるのが得意なビクトリアンさん。このモニターを壁の中に埋め込んで、近代的感を出さないようにしてもらう予定です。これであれば、見たい人は見れて、見たくない人には違和感少なくてすみます。
設置は、外来のみちくさ食堂になりますので、立ち寄りの際はぜひ、一年中素晴らしい上高地の画像をお楽しみください。
レポート 若旦那
追伸
本当は、この映像をこのホームページでもお見せしたいのですが、著作権の関係、映っている人の許可などでお見せすることができません。とても、よい出来なのでぜひぜひ見せたいのが本音なのですが・・・。当園までお越しいただいてご覧ください。
また、デジタル化の素晴らしさや自分がつくった作品の素晴らしさを若女将と1才の娘相手に毎日毎時間、得々と語っています。私自身、いつも物事をやるとなるとこだわりが強いため、周りはうんざりするようです。最近この話を聞いてもらえなくなっている問題を解決できるデジタル商品がありましたら教えてください・・・。