みちくさブログ

パンフ

涸沢の紅葉も終わりかけ、すっかり登山客の姿も少なくなり、秋も深まってきました。これからは、上高地の紅葉シーズンです。外を見ますと、観光客に様変わり。ここ徳沢は、時期により登山客が中心になったり観光客が中心になったりと様々な人が集まります。今年は温かいねと話す登山客の横で、寒さで体をブルブル震わせる観光客・・・。人それぞれです。

風で葉が舞い、静かになると、考えること。

下山したら何処に行こうか?

何を食べようか?

と、指折り下山日を計算します。山に籠って6年目。10月下旬は、ただひたすら時が過ぎるのを数えていたのですが、最近は少し成長し、今年あった様々なことを思い出します。この時期に、今年の問題点や来年やりたいことを考えるようにしています。どうしても下界に戻ると感が鈍ります。また、実行したくても現地に行けないので事がスムーズに進みません。

来年は、パンフレットを変更しようと思います。今のパンフレットも気にいっているのですが、毎年少しずつ改装もし、情報が違ってきています。また、インターネット社会ではありますが、当園を訪れパンフレットを持って帰られるお客様が増えました。パンフレットは旅の思い出の一つですので、大切なものだと思います。

今回の、パンフレットのテーマは絵本。勿論、絵でパンフレットを作るわけではありませんが、どこか懐かしい感じのもの。全てを、紹介するとご来園頂いた際の楽しみが減ってしまいますので、お客様自身がそれを見て、色々想像しやすいような絵本のようなパンフレットを作りたいと考えていました。実は、この作業は今年の6月から始めていますが、なかなか思い通りのものができませんでした。テイストを地味にしても、デジタルカメラで撮った写真は鮮明で、綺麗ですが情報紙のようになってしまいます。

「野川かさね」さんという、山を中心に活動されている女性写真家がいます。山ブームも手伝ってアウトドア雑誌のヤマケイ、ランドネ、PEAKS。ファッション女性各誌で彼女の写真を見ない日がないくらい注目されている写真家です。(先月の「ECOCOLOエココロ」という雑誌では彼女自身が特集されていました。)

彼女の撮る山岳写真は、今までの山岳写真とは全く異なります。デジカメでは無く、フィルムを使った写真は、どこか懐かしくやわらかな写真です。何気ない風景が、彼女のカメラを通すとファンタジー溢れる風景に変わります。雨の山もいいかなと思わせてくれる写真もいっぱいあります。今回のパンフレットの趣旨にぴったりです。

どうしても、彼女に新しいパンフレットの写真を撮ってもらいたい。その画策をして2か月。願いが通じ先日、来年用のパンフレット用写真撮影が行われました。歳を聞けば私と同級生。
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フィルムの楽しいところはその場で撮った写真が見れないこと。彼女の表情でうまく撮れているのかどうか観察をするのですが、ひょうひょうとした表情ですので全く探れません。

納得のいくように、一冬かけてパンフレットを考えます。乞うご期待!!

レポート 若旦那

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