みちくさブログ

徳本峠

どうもはじめまして。徳澤園1年目、フロント係の新美と申します。山を始めて1年目である僕に最後の最後で大役を仰せ使われました。それはHPにもご案内が出ていたと思いますが、”徳澤園主と行く、紅葉きらめく徳本峠”に同行するという大役です。例年奥又白池へ行くツアーでしたが、今年は若女将の押しの一手で、かつて上高地へのメインストリートだった徳本峠を越えて島々まで下るコースに決まりました。

前日、参加されるお客様に当園まで来て頂き、夕食の後事前ミーティング。園主もかなり気合いが入っており、徳本峠と当園との繋がり、ルートについてなど熱く語られました。

そして迎えた当日。雲ひとつない快晴でお客様の気分も上々です。徳沢から徳本峠までは、明神を経て約3時間半。途中まではあまりアップダウンのない道でしたが、やはり峠と言えども標高差600m以上、しっかりとした山道が目の前に表れます。皆さん次第に目線が木々の紅葉より自分のつま先を見ながら登っていると、ガイドさんの、

“後ろを振り返って下さい”

一言で一同びっくりです。背後には雄々たる穂高連峰の山々が。知らない間に標高を稼いでいたということです。元気を取り戻しあとは、小屋まで一気に駆け上がります。

徳本峠小屋は、今年8月にリニューアルオープンし、北アルプスでも人気のある山小屋です。館内はとてもきれいでありながら古い建物の一部も残してありとても雰囲気がありました。

山頂で穂高をバックに記念撮影。皆さんとてもいいお顔をされています。しかし、僕を含めこの後の道のりをガイドさんと園主以外は誰も想像しなかったでしょう・・・。
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小屋から島々まではひたすら下りです。これがけっこう長いんです。途中の岩魚留小屋跡までの紅葉は、上高地の紅葉とはまた異なります。上高地には少ない赤い葉と渓流とのコントラスト。趣のある手作りの橋。長い歴史が消えては現れ、また消える風化しつつある山道。若女将が推した理由がわかりました。山肌を色とりどりに染められた姿を見ながら、登りでは足元ばかり見ていた私たちですが、逆に上ばかり見ながらため息を漏らしていました。
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岩魚留小屋跡で昼食を取り、島々を目指してひたすら下りです。そこからは、スリルのある橋や小川を横切ったりと飽きのこない道です。

二俣からは林道を歩いて島々へ。この辺りになると皆さん打ち解けて山の話や徳本について談笑しながら帰ってきました。

今回、私は徳澤園スタッフとしての参加で、普段一人で山に行くのとは全く違い、正直大変だと思う部分がいくつかありました。しかし、別れ際に、「また来年!!」と大きく手を振って下さった方が何人もいてそれだけでうれしく、疲れも吹っ飛びました。

レポート 新美

今回で4回目となる園主と行くシリーズ。毎回満席で有難い限りです。参加していただいたお客様から頂いた質問で一番多かったものは、「来年はどこに行くんですか?」という質問です。園主も数年前に還暦を迎え、体力等も落ちてきてはいると思うのですが、普段あまり現地にいない園主が、一年で唯一主役になれるこの日をお客様以上に楽しんでいます。

今回同行させた新美。一年目。22歳で当園の顔であるフロントを若女将に代わって任せています。元自衛隊で培った度胸と元バーテンダーで備え付けたホスピタリティー。そして、口うるさい私の横で半年間。見事任務を務めあげました。私が今年、嫁よりも家族よりも娘よりも長い時間を過ごした人間です。困ったときの口癖「ニーミ。これやっといて」いうと、そつなく事が進みます。今では、嫁と話す以上に、「あれ」と「これ」だけで会話ができるほどになりました。恐らく今冬、嫁と意思疎通が合わない際「ニーミだったらな・・・」と愚痴りそうです。
101025-3

総評 若旦那

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