子供と時から親しみのある大学です。うちの社長は、早稲田大学山岳部。そんな縁もあり、早稲田山岳部の合宿は、当園が現地連絡先となっています。
かつて山岳部全盛期は、徳沢をベースキャンプとして、沢山の学生が穂高、槍を制覇し徳沢に集合する。
200人用の炊き出し鍋で調理された料理をみんなで囲む。
何日間も山の中を、風呂も入らず駆けずり回るので、その匂いは強烈。東京に帰る電車も、どんなに混みあっていても座れる…。
子供の時の早稲田の印象はそんなものでした。
ただ、子供ながらに私もいつかはここに行くのだろうと思っていたのですが…。
一つだけ知らなかったのは、偏差値がめちゃめちゃ高かったこと…。これだけ、面倒を見ているのだから、忖度や裏口など色々と手はあったと思うのですが…。私は入れてもらえませんでした…。
6月の誰もいないキャンプ場に一つ大きなテント…。
恒例の早稲田大学山岳部のテントです。
涸沢に一週間こもり本日徳沢に帰ってきました。
こんな時代です。
汗臭い山岳部はどこの大学も天然記念物のような存在。
現在部員は、三年生2名。そして、今年四月に入った一年生5名のみだそうです。
父の時代は、入部希望が多過ぎて、山中を走り回らせ、山を嫌いにさせて人数を絞る。それが山岳部だと聞いたことがあります。
時代にあった育て方というのもあります。
学生「今、涸沢から帰ってきました!」
私「お帰りっ!相変わらずいい臭いするね!徳沢ロッジで外来入浴やってるよ」
学生「あっ。はいっ。でもさすがに迷惑かなって…」
私「大丈夫。支配人いい人だから。電話しておいてやる。あと、どうせろくなもの山の中で食べてないから夕食はうちで用意してあげるから」
TEL
私「あっ。支配人。暇でしょ?」
支配人「暇」
私「山を志す若い芽を我々大人が摘み取ってはいけ…」
支配人「…ない」
私「こんな暇な時期に来てもらってるお客様は神…」
支配人「…様。てか、ばれてるよ。いつものでしょ」
私「yes!!」
支配人「喜んでっ!」
綺麗さっぱりにして、腹一杯に飯を食べさせる。
甘いという意見もあろうかと思いますが、この現代で一週間風呂に入らず、携帯も繋がらず、昔ながらの装備で伝統を繋げる若者たちには大人のサポートも必要です。
光、希望に満ちた青年たちは眩しく、成長したように見えました。
いつの日か、地図を読めるということが役立つ日が来るから。頑張れ!全国の山岳部!!