今シーズンのスタッフも決まり残すところあと二週間ほどで上高地の生活が始まります。例年同様ですが、あれもこれもとやり残した仕事に終われています。
一つ仕事を片付ければ、一つ仕事を思い出す…子供のころから変わらないこの性格。3月後半になると急に機嫌が悪くなり落ち着きが無くなる我が家の風物詩に若女将は嫌気がさしているようです…。
でも、不思議なんですが忙しくて時間に差し迫られるとき限って、頭が逆に冴えてく…。今までになかったアイデアや思いつきがどんどん出てきます。
「今年こんなことやりたいんだけど?」
「なぜ今さら…」
「………今思い付いたから」
勿論、子供たちとも半年間のお別れ。これは本当に淋しいものです。
若女将からは、淋しがるからあまり大袈裟に言わないでと忠告されているので家族が揃った時にはその話題には触れません。が、若女将の姿が見えないと、
「ねぇ、パパもう少しでいなくなっちゃうんだよ。悲しいね~」と話かけます。
人に必要とされていることの再確認と怒られそうな自己満足…。
上の娘は、そろそろ事情を理解してきています。なるべくその話題には触れないように話題を変えたり、知らないふりをして取り繕っています。
下の息子は、何で?嫌だ!の繰り返し。
この反応も後何年楽しめるでしょうか?
さて松本も春本番。桜は咲き、山の色も少し緑っぽくなってきました。山のご馳走も採れ始める季節です。
この時期美味しいのは「ふきのとう」。天ぷらはもちろん、私はお味噌汁にちょこっと入れるのが大好きです。
先日子供を連れてふきのとう採りに出掛けてきました。
直ぐに取れるだろと朝出かけましたが、なかなか採れない。というのも、いつもだったら簡単に採れるのですが、あまりに今年は暖か過ぎてふきのとうが伸びきっています。そこら中を探して一本も取れず、昼食を挟み午後も探しました。そして、夕方。ようやく数本見つけました。
(最後の方は、スーパーで買いポケットに忍ばせようかと本気で考えていました)
今年は雪も少なく暖かいと思っていましたが、久しぶりに山の中に入り実感しました。
信州は今のところ二週間ほどで季節が早く進んでいる感じです。