松本もようやく春らしい陽気になってきました。
予約の電話も日々多くなり、シーズン間近です。
相変わらず私の携帯は鳴りまくり、日々業者さんとの段取りに追われています。お客様の反応を想像しながらの作業になりますので楽しいのですが、迷う部分も多く、眉間にしわを寄せては、怖い顔ばかりの毎日が続きます。
先日も、展示会に出向き、商品を購入してまいりました。
華やかな会場には所せましと商品が並べてあります。最近の若者ブームでデザイン性は増すばかり。登山用靴下なんて、昔は紺かベージュの厚手生地が主体でしたが、今年から当園が扱う登山用靴下はこんな感じです。
町でも十分おしゃれに使えます。更にこいつのすごいところは、なんと永久保証・・・。靴下で永久保証なんて聞いたことがありませんが、それだけ商品に自信があるのでしょう。破れたら取り替えてくれるそうです。
大人気のオリジナルのTシャツも、昨年はついに12色まで展開しました。今年は、新たに紺色も加えました。
新洋室も家具選びに入りました。打合せ資料はこんな感じです。
新洋室に対するお客様の反応も上々ですので、気合を入れてこだわりまくっております。ソファーはイタリアの・・・。カーテンは英国のモリス社・・・。ベッドはシモンズ・・・。でなど一つ一つ説明したいのですが、終わらなくなりそうですので完成したら徐々にご説明いたします。
さて、この時期は会議も多くなります。先日は初めて「登山道維持連絡協議会」という林野庁主催の会議に出席しました。
前にも書きましたが、登山道の維持はとても難しく、尚且つ管理となると責任問題も出てきますので一筋縄にはいかないのが現実です。従って、その先にある山小屋が担当になって登山道維持を行うのですが、予算も限られますし、誰でもできる仕事ではないので、人も限られます。
隣の山小屋までの道を管理といいましても、隣の山小屋まで8時間以上先なんてケースもざらですし、道すらないところの道管理をしなければならないわけで・・・・。不便だと思っていた徳沢がどんなに恵まれているかが分かります。
一度作れば道は維持されるかといえば、そうではなく、毎年必ずメンテナンスを行わなければ廃道になります。維持費用も想像を超す金額です。補助金はでますが、ほとんどが山小屋の持ち出しです。私には道を守るために山小屋を経営しているといってもおかしくないような会議に聞こえました。
ここに集まったのは、山小屋の主。涸沢ヒュッテの山口社長や燕山荘の赤沼社長や槍ヶ岳の穂刈社長などなど北アルプス山小屋オールスターズです。
こんな厄介でお金がかかる管理。下界の会社だとなるべく担当にならないようにすると思うのですが、会議は至ってスムーズに進みます。
「あそこ近いからうちやるわ」
ああでもない。こうでもない。
費用対効果がどうのとか。
マーケティングによるとどうのこうのなど関係ない!!
近いからやる。
できるからやる。
Simple is BEST!
懐の大きな男たちがこんなにも集まる気持ちのいい会議は初めてでした。
レポート 若旦那