涸フェスも終わりすっかり秋になっています。人もぐっと少なくなり秋気分を助長させてくれます。
今年の夏は、お盆にまとまった雨が降りましたが比較的天気も安定し多くのお客様がお越しになりました。下界が暑いと上高地の魅力が増す温暖化・・・。嬉しいような、心配なような微妙な感じです。
さて、先日まで大賑わいだった涸フェス。今年もヤマケイさんが頑張ってくれ、多くのお客様を楽しませてくれました。
フェスというのは、どうしても大騒ぎしてお祭り騒ぎみたいな印象を与える言葉ですが、涸フェスは違います。行われるプログラムも、セルフレスキューや効率的なパッキング方法など学習の要素がとても高いプログラムになっています。ヤマケイさんらしい真面目に考えられたプログラムで、我々も勉強させられます。
最近、自分は登山はスポーツではないと思っています。登山は趣味です。
スポーツと趣味の違いはルールが明確かどうかだと思うからです。
夜になっても行動する人。ゴミを捨てる人。無茶をする人に対して、
「それ反則!!」
って言えない現実があります。
昔は山小屋の親父は恐いというのが常識でした。
現に私の祖父を知る人に会うと必ず怒られた話から始まります。私の父の時代も怒っていましたが、もめると面倒ですので、近年は父の耳になるべく入らないように、私始めスタッフが気を使って怒る機会を減らす努力をしてきました。
そして、今は怒ると訴えられてしまう世の中です・・・(前のみちくさをご参照ください)。
ルールが曖昧なら、後は登山者のモラルに頼らざるを得ません。
誰も教えてくれないモラル。
そんなモラルを教えてくれた涸フェス。
上高地でイベントは幾つかありますが、間違いなく集客力もあり影響力もある一番素晴らしいイベントでした。
出版社の枠を超え、収支関係なしにやってくれているヤマケイさん
涸沢カールに響き渡るくらい大きな声で言いたいです!!
「ヤマケイ ありがと〜」
レポート 若旦那