みちくさブログ

さる

春の上高地を代表する花ニリンソウシーズンが終わりました。
今年は、大雨もなく比較的寒い日が続いたため、長い間ニリンソウを楽しめ、多くのお客様に訪れて頂きました。これから、花シーズンは本番を迎え数々の花が咲いてきます。
今は、羅生門カズラや山芍薬が綺麗に咲いています。

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しかし、梅雨に入りましたので天気はいいのですが人はまばらです。
毎年書いていますが、日本人の梅雨のイメージを払拭するのは難しいです・・・。

先週まであれだけいたお客様は一気に去る・・・。

去る・・・。さる・・・・。サル・・・・。猿。

そうなんです!!
今年の一番の変化は猿がものすごく増えました。
昔は、猿と人間の距離が一定に保たれ上高地でもまれに出会うことがあっても、毎日出会うことはありませんでした。しかし、ここ数年。河童橋近辺では猿が上高地の象徴とばかりにそこら彼処で猿に出会います。朝、河童橋の上には猿の忘れものがあちこちに落ちています。

勿論、原因は人間がかわいい猿に与える食べ物。
確かに、子猿を連れた集団に出会うとついついと思いがちですが、年間100万人以上訪れる観光地のちょっとは、野生動物にとっては余りある量です。
最近は、そのことは周知され餌を与える人は減りましたが、増え続けた猿と人馴れしてしまった世代の猿が今の上高地にいる猿たちです。

上高地には、野生動物を観察、監視する専門家も入っています。
聞くと主に活動している群れは3群れでした。しかし、今年明神周辺の群れが大きくなりすぎ分裂。その分裂した1群れが徳沢周辺をうろつき始めたのです。

実際に上高地を統括している環境省さんとも相談しています。
見た目が嫌だとか糞の匂いが気になるといった人間の都合で追い払うのは、環境省的にも難しいのですが、生態系を崩す変化となれば対策をしなければなりません。

実際に、今年上高地周辺の新芽は多くの猿たちに食べつくされた木も目立ち始めました。
春を代表するオオバユリは猿の大好物です。しかし、今年は人間が見える範囲のオオバユリは食べつくされました。

ここ数年、河原で猿を見る機会も増えています。
昔は食べなかった川虫などの昆虫も食べるようになったそうです。新世代の猿・・・。

むやみに捕獲できない国立公園。

今できることは、追い払うことだけです。
人馴れした彼らにもう一度、人間への恐怖心を植え付ける。
もともと住んでいた場所に帰ってもらう。我々人間ですら、便利になった現代用具を捨て昔の生活に戻るというのは、難しく、不可能に近いのですが、勝手ですが猿にはそうしてもらわなければなりません。

今は、毎日猿と格闘しています。
1日何度も出ますのでその都度、小石を片手に猿に向かっていきます。

私の今年の仕事の一つが育児。
(若女将がいないと徳澤園は回らないのらしいですが、若旦那とチビ女将がいないと徳澤園はスムーズに回るそうです・・・。)
周りのお客様に、猿をいじめていると思われないように、チビ女将と共に制服を着用!!

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お客様がチビ女将に注目している最中に私が、本気で猿を追い回します。
最近は、チビ女将も仕事がわかったらしく、猿を見つけると、

「シャル。シャル。アッチ。アッチ。」

と指を指し、その方向へ私が走るという親子プレーもできるようになりました・・・。(猿を相手に、我々親子が完全に猿回しになっています・・・。)

この戦いは次の世代の猿に変わるまでの長丁場です。チビ女将が徳澤園を継ぐ頃には、いい思い出になっていることを祈りつつ猿を追いかけ続けます。

レポート 若旦那

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