昨今のブームも手伝い多くの人の関心が山に注がれています。また、ここを訪れる人以外でも様々な経済効果が生まれています。例えば、ファッションしかり道具しかり。また、多くの出版物、テレビ、報道など数年前に比べて取り扱いも多くなっています。
ここ、松本はとても住みやすい街です。大き過ぎず、緑も多い。また、東京名古屋など大都市にも比較的近距離にあるため、不便も少ない。そんな松本は、「3ガク都」を街のイメージ目標として取り組んでおります。
まずは、学都。昔から信州は教育県と言われております。日本で一番古いとされている開智学校を始め勉学に親しむ都。
二つ目は、楽都。世界的指揮者の小沢征爾氏が総指揮を務めるサイトウキネンフェスティバルは松本で毎年夏に開催されています。
そして、最後は岳都。北アルプスの玄関口。有数の山々が松本にはたくさんあります。
先日その岳都松本で松本市主催で山岳フォーラムが開催されました。会場は超満員。さらに抽選に漏れた方も多数いると聞いています。
今までとの山岳フォーラムといえば、偉い先生や山小屋の経営者の方に体験談やこれからの山の在り方などを講義して頂くスタイルが多かったように思いますが、今は山という場所を支える人が増えました。今回のフォーラムもあらゆるニーズを踏まえ開催されました。
まずは、お写真をご覧ください。
一見、どこかのパーティかファッションショーのような華やかなフォーラムです。
第1部は、山の暗い時期も明るい時期も共に歩み続けた出版社「山と渓谷」の元編集長による日本登山の女性ファッション史の講演と、各メーカーによる最新ファッションショーです。
第2部は、松本市観光大使の田部井淳子さんの講演。
第3部は、各関係機関の代表によるパネルディスカッションです。
各部それぞれ趣向を凝らし楽しめるフォーラムとなりました。
時代が変わり、人も増えれば文化も変わります。特に、ルールも無く、モラルに頼ってきた山は、少なからず問題も出てきているのも事実です。山岳救助、登山道維持、登山者の到着時間、トイレ・・・・。
登山道にもっとお金をかけて、舗装すれば事故も無くなります。しかし、それは本来の姿で無く、自己責任で歩む道だからこそ価値を生み出してるのが登山道です。だから、山というのは難しいんです。
立場が変われば意見も違うでしょう。見方を変えれば納得もできるでしょう。色々な角度から人が集まり本音を言う。そして、新たなモラルを作る。こういった機会をもっと増やしてほしいと思いました。
レポート 若旦那