東京出張の際にはホテルを使います。同業者ですので、勉強や刺激を受けるため。世の中の価格を調べることも含めて、東京でホテルを泊まり歩くのはとても楽しく私のモチベーションにもなっているのですが、最近の東京のホテル価格…。とんでもない事になってます!この前まで3万円で泊まれていたホテルは6万円に。この前まで5万円代で泊まれていた高級ホテルに関しては一泊15万位しています…。(あまりの高騰ぶりに引いてしまっています。)
知り合いの高級ホテル支配人に話を聞くと、信じられないけどこの値段でも需要があり、これは一時的なものではなく、2、3年はまだ上がるとのこと。ニューヨークやロンドンなんかに比べるとまだまだ東京のホテルの相場は安いらしく、高いという印象を持っているのは日本人だけだ…と、言われましてもという感じですが。
これは東京出張とか言いながら東京に入れない地方民がたくさん現れると思います。
今はもう既に東京も松本にも外国人で溢れています。
外国人旅行者に関して、徳澤園の考え方はどうなのかと聞かれることが最近増えました。
外国人観光客のメリットはたくさんあります。例えば、曜日を選ばないとか、紅葉やお盆等の日本人が動きやすい日に外国人観光客が増える訳でもない。雨等によって日付変更等も殆どない。など宿にとっては美味しい事もある事は事実。その美味しさに負けて外国人中心の宿作り、価格設定をしている宿もたくさんあります。
但し当園はまだまだ日本人のお客様が大多数を占めており、そのお客様に支えられています。また、環境的に特別なサービスをしてあげたくても出来ない場合が多く、お客様にもご協力やご理解を頂けなければ難しい時もありますので、山の文化、ルールを変えてまで新しいお客様に合わせるという事は今後もしないと思います。
ここは日本ですし、山の文化の中心地です。その風土を崩さず、それでも訪れたいと思って貰った外国人観光客の方に関しては、日本人と同じルールと価格で受け入れさせて頂くというのは基本です。
では今の現実はどうか。
もちろん、当園は電話のみで予約を受けていますが、外国人に関しては、電話を受けたスタッフの語学力や聞き間違いを防ぐためにメールでの受付をしています。よくある外国人専用の宿泊サイト等には勿論出していませんし、このホームページ内にコソッとあるEnglishサイトのみです。たいしてセールスしている訳でもなく、積極的に受け入れてる訳でもありませんが、毎日世界中からメールが届いております。
(私が言うのもなんですが、よく見つけたね…と言うのが本心です。)
そこまで調べて来てもらえる外国人の方は、当日も特にトラブルもなく、歩いてくる事もよく理解しており、とてもいい人が多く、このままの客層であれば、今シーズンも問題なく受け入れていくつもりです。
コロナが少しずつ終焉に向かい、日本人の旅行に対する価値観も変わりました。また、外国人の方が入ってきて新しい価値観を再認識させられるシーズンになりそうです。
つづく
私も最後に外国に行ったのは3年前。すっかり海外の新鮮さや不安など忘れてしまっています。受け入れる立場として、訪れる方の気持ちを再認識しなければという強い使命感!
45歳の純粋な使命感を完全に疑ってる、嫁、子供、親からの冬の上高地並みに冷たい視線を感じながら、ひっそりと先日海外に行って参りました…。
きちんと仕事もして来ましたのでvol2で…