下山して10日あまり。少しづつ下界の生活の感を取り戻してきました。4月下旬から約200日間の共同生活。なかなか1人になる時間もなく、閉鎖的になってしまう生活ですが、下山して1人になると淋しくなってるスタッフたちもいます。
私もシーズン中は子供たちとも距離を置き、たまに帰るにしてもホテル生活中心でしたので、久しぶりの我が家に戻りました。
まず妻から、この半年に出来た家族のルールと共同生活とはという心得を叩き込まれます。シーズン中はスタッフたちが世話をやいてくれますが、これからは洗濯物も洗濯籠に入れ、荷物は指定の場所に戻し、飲んだコップは流しに置きます…。
私にとってはここからが厳しい共同生活。
家事が一切出来ない典型的な長男ですので、私に与えられた1番大切な仕事は加湿器の水を切らさないこと。
半年すると子供たちも一気に成長しています。
長女は来年中学生。おしゃれにも目覚め正に今思春期です。長女の部屋に入るとほのかに化粧品のいい匂いがする様になりました。
長男は4年生になりましたが、まだまだ私と遊んでくれます。ただ、最近の遊びが難しすぎる!ゲームにしても、YouTubeにしても何が面白いのか大概わかりませんが、分かったふりをしないと長男に舐められますので楽しい振りをします。ただ…いつも笑うタイミングが家族とズレます。
私は天然記念物のような昭和男ですので、帰ったら毎回、家族全員にド派手に迎えて欲しいタイプなのですが、それに応えてくれるのは2人だけ…。1人は毎回狂ったように飛びついてくる愛犬のハチ。そして、もう1人は、なぜか私が帰ってくると急に反応してけたたましい音をさせて強に変わる空気清浄機…。この2人は期待を裏切りません!この2人が愛おしくて堪りません。
ここから5ヶ月間。家族の一員に入れて貰えるように、肩身は狭いですが頑張ります!
さて、タイムスリップしていた7カ月を取り戻すべく、下山後すぐに仕事を作り、東京に行ってきました。
都会で暮らしてる方が山が恋しいように、山で暮らしてる人は都会が恋しいのです。山菜や野沢菜ではなく、お洒落な食事やお寿司が食べたいのが上高地人。
大きな山には驚きませんが、でっかいビルには感動します。高架橋の下で、爆音をたてながら通る電車を見ると興奮します。
用事もないのに、通勤客が行き交う東京駅に行ったり
なるべく華やかなレストランに入ったり
今迄の生活とこのギャップが、とても刺激的でして、人間無い物ねだりの生き物だと実感します。
ここから5ヶ月。来年に向けての仕込みをして、英気を養いたいと思います。
追伸
円安やウクライナの情勢、そしてインバウンドの再開も相成って、東京のホテルの値段の高さにビックリしました。本当にどのホテルも倍くらいの宿泊代になってました。
同じ業界ですので、物価上昇は痛感していますが、それにしても上げすぎではないでしょうか…。
全国割も実施されていますが、得した気もしませんし、割引いて貰っても、それ以上に値上がりしていますし、早々に全国割の枠が無くなってしまっているので、全国割は殆ど使えません。
アフターコロナに近づいていますが、逆に旅行しにくくなった気がしてなりません。