入山して2週間が経ちました。久々のブログです。今シーズンはリピータースタッフも多く順調に準備も進み万全の態勢でゴールデンウィークを迎えました。毎年様々な伝説を生むゴールデンウィーク。しかし、今年は特に混乱もなくブログとしてはつまらないのですが、私としては、ほっとしたゴールデンウィークでした。
今年の特徴。それは気温です。4月。例年ですと朝晩氷点下になることも多いのですが、今年は朝晩もさほど寒くなく、むしろ日中は、ここ奥上高地でも20度を超える天気が続きました。夏でも20度を超えない日もあるというのに本当に心配になる気温が続きました。
そんな、異常気象が続いたせいか、報道でもあるように痛ましい山岳事故が相次ぎました。ほとんどが低体温症によるものです。穂高でも多数の遭難事故もありましたし、報道されていない遭難も多数ありました。勿論、懸命な救助も行いましたが、助からない命もありました。山小屋は宿泊施設である前に、山岳救助の最前線でもあるわけです。穂高岳山荘さんのブログに心打たれるものがありますのでぜひご一読下さい。限られた人でなければここで生きていけないというのがわかってもらえるはずです。
穂高岳山荘公式ホームページ ブログぼちぼちいこかの「夜間救助」
白馬岳でも6名の尊い命が失われましたが、実はその数名は当園の常連さんです。報道では、軽装備で山を甘くみていたとされていますが、私の知る限り、経験も豊富ですし、山を甘くみる方々ではありません。ましてや、職業が医師がほとんどですので、体の状態はよくわかっていたと思います。
どう準備しようが、幾ら知識があろうが、そんな想像をはるかに越えてしまうのが自然です。
お客様がたくさん来たからよかったと素直に喜べないゴールデンウィークとなりました。
レポート 若旦那
今回の山岳事故で亡くなられた方へ、心からのご冥福をお祈りいたします