一か月を切りました。
順調にスタッフが揃い、4月22日には初顔合わせになります。今年は我々含め19人の大家族です。一日も早くみんなに会いたい気持ちで、すごく楽しみなのですが、オープン準備がいまいち間に合っていません。焦って仕事をしています・・・。
さて、今シーズンもお客様の利便性を考え様々なものを導入する予定ですが、旅館業という商売はお客様の目に見えないところもすごくお金がかかります。例えば、数年前に館内の防火設備を入れ替えました。山の中で火事だけは出してはいけないとおもい、最新の消火設備を導入しました。下界と違い、常に水が大量にあるわけでないので、水を使わない消火設備です。びっくりするくらい高額です。知り合いの人には、
「いや?防火設備を今年は整えまして」
と一生懸命アピールするのですが、反応はいまいち・・・。
いくら高価な防火設備を入れたところで、普段使わないわけで。ましてや、お客様にとっては有事と時以外全く関係ないわけで・・・。
そんな、お客様の目に見えない設備が他にもいっぱいあります。
今シーズン導入するもの。
1 男子風呂用大型ボイラー
2 システムコンベクション(調理用器具。肉魚などを大量に焼く機械)を2台
3 地下ポンプ制御装置のスペア
と、恐らくお客様に全く気付いてもらえないものばかりの投資になっています・・・。
毎年少しずつ改装を重ねて早5年。それを楽しみにご来園頂く常連さんもたくさんいます。目に見えない投資も大切ですが、やはり客商売。目に見える投資はもっと重要です。
・・・・という御託を並べ社長を説得し、今年も目に見える改装を行うことになりました!!
今シーズンは、玄関の改装です。もちろん旅館の顔であり、ほとんどのお客様の記念撮影は玄関で撮影されています。
早速、女将と一緒に資料を集め、毎年改装をお願いしているビクトリアンクラフトの斧社長と打合せです。相変わらず、焦点の定まらない女将のイメージを斧社長にぶつけます。もう、5年のお付き合いですので、斧社長も我々二人の取り扱いは慣れたものです・・・。玄関に敷く石のサンプルまで取り寄せてくれていました。
徳澤園のイメージを崩さず、自然との調和を大切にした玄関。今回は、今までの改装で一番イメージしにくく、神経を使います。ある程度の絵は描いていますが、不安もあります。お客様に一枚でも多く記念撮影をして頂ける玄関が出来上がる予定です。
レポート 若旦那