さみしい・・・。この感覚は、夏休みの終わった小学生のような感覚でしょうか。あれだけ盛り上がった、涸沢フェス。最後は、ヤマケイスタッフ徳沢担当湯浅さん、佐々木さん、田中さんと涙を堪えながらテントを撤収。何もなくなった、静かなキャンプ場で男4人。ファンタで乾杯。とても濃い3日間が走馬灯のように蘇ってきます。
山をもっと元気に。若者にも受け入れられるきっかけ作りを合言葉に、ヤマケイさん、各メーカーさん、山小屋が一体となって取り組んだイベント。新しい試みもたくさんありました。各省庁との相談のもと、決まった規則の範囲で、どれだけ皆さんを楽しませることができるのか。はたして人は、本当に来るのか。先の見えない小さな未来のために、沢山の人たちが明日の山を真剣に考えたイベントでした。昨日お泊りになった、50代の男性がこんなことを言っていました。「涸沢にこれだけ若者が集まったのを見て、30年前を思い出した。いいね、若いって。」
もちろん、賛否両論もこれから出てくるでしょう。でも、夏の最盛期を終えた静かな時期に、これだけ人が来た事実。ある人が、私にこんなことを言いました。
「都会でも、人が来なくなった公園はどんどん錆びれていく」
いつも、この言葉が自分の心にあります。
徳沢は秋に突入しました。ゴールデンウィークやこの涸沢フェスのように一気に人が来て、ふっと息をつくと、リュックを背負った登山者の後ろ姿ばかりが目立つ。
静かなキャンプ場を眺めているとなんか、山の中に取り残されたさみしい気持ちになりました。とっても静かな北アルプスです・・・。
レポート 若旦那