Lady’s Teamの冬支度恒例行事といえば「お菜とり」&「お菜洗い」。
この地方では野沢菜のことを「お菜」と呼びます。
昔から欠かせない大切な食材だったのでしょう。そして私達の宿でも欠かせない大切な存在なのです。
自家菜園にて夏にまいた野沢菜を冬前に収穫し、寒い寒い冬の間樽に漬けこむ。
そして翌年、野沢菜漬けや野沢菜チャーハンとしてお客様の前に登場するのです。
まずは1日かけて自家菜園での収穫です!
畑仕事となると行きたい!行きたい!というスタッフが多いのですが、そんな生半可なものではありません・・。
実際にやってみるとかなりの重労働です。
中腰での作業が大半なので腰は痛くなるし、日が出ていれば日焼けもします。
午後になれば寒さとの戦いもはじまります。
そんなこんなで収穫した野沢菜を約10キロで一束にし、トラックに乗せ、徳沢へと運びます。
今年は約50束!
おいしそうなお菜が獲れました。
最後は落ち葉たちを空になった畑にまき、来年の肥やしとして終了です。
さて、自家菜園から運ばれた野沢菜を一晩軒下に広げて風にあて、
翌日は第2部、「お菜洗い」。舞台は徳澤園裏庭です。
大きな桶でお菜をどんどん洗い、女将の指導のもと樽に漬けていきます。
上下雨合羽に長靴が必須アイテム。
このお菜洗いは手馴れた2年目以上のスタッフが中心となります。
天気予報は晴れだったのに、小雨が降るし木枯らしも吹いて寒い寒い寒い・・・。
鼻水と格闘しながらのこの作業もすべてはお客様の「おいしい」の一言の為。
今年も無事終了しました。
過去の徳澤園のアルバムを見ると、今と変わらぬお菜洗いの光景がカメラに収められていました。
時代は変わっても、この「お菜行事」は変わらずに続けてゆくものでありたい。
いつもそう思う秋の終りです。
この一大作業が終わるといよいよ下山!
開放感と同時に共に半年を過ごしたチームの解散に名残惜しさも覚えます。
今朝は徳沢にもついに雪がちらつきました。
あと数日。
今年度最後のお客様をお見送りするまで、一生懸命がんばります。
レポート 若女将