オンラインで友達とゲームをする子供達。
スマホの動画を見ながら、ワイヤレスイヤフォンでヨガをする若女将。
打ち合わせは、電話とLINEで済ませるわたし。
コンビニに行くとレジカウンターにはビニールが垂らされ、神社に行くと鐘を鳴らす紐は撤去。
人に会って話をする時は、何か気をつけなければと後ろめたい気持ちになり、アルボナースを見つけると、それを使わなければ次のステージに進めませんみたいな感情になります。
外出中マスクの紐が切れた時には、その日終了…。
消毒液というスタミナを見つけ、マスクというライフを守る。
どこかゲームの中を過ごしている気分です。
みんな不安で、感染することの不安はもちろん、この先娯楽のない世の中になってしまうのではないかという不安があると思います。
みんな大好きなサッカー。
サッカーを考えた人が、最初に手を使ってはいけないと決めた時、絶対に反対されたと思います。
足だけでボールを操るのは無理だとか、敵に囲まれたらどうすればいいのか。
ボールを入れるゲームなんだからディフェンダーはやりがいがなくてつまらないだろうと詰められたかもしれません。
やっている内に、パスが生まれて、ボールのないところでの動きが評価されて、組織的に機能した時にチームでの喜びが生まれた。
縛られたルールだったのに世界で一番愛されるスポーツとなりました。
私たち観光業や飲食店の人たち。本当に苦しい日々を送っています。急にできたルールに、戸惑ってどう攻めればいいのか。守っていることが楽しいのか?などわからないことだらけです。
でも、遊びや娯楽を提供する私たちが、新しいルールを決めて、不便だけどこんなやり方すれば楽しめるよね?こんな工夫をしたらやりがいあるよね!みたいな方法を見つけてみなさんにご提案できれば、みんな少しは明るい光が見えてくるんではないかと思います。
サッカーで例えたら、手に続いて足まで使ってはいけませんルールに変更。
窮屈過ぎて最初はつまらないかもしれません。
でも、味方チーム2人でボールをお尻で挟んで走り出し、ヘディングでゴールを目指す戦術を、私たちが考えればいいのではないか。
今までのやり方を続けるために、徹底的に感染対策をするのは当然。
だけど、ルールが変わったのだから、遊び方も変えて、戦術なり、楽しみ方を提案すること。
手を使ったお客様にも、足を使ったお客様にも、それ反則ですよと納得してもらい、でも、こんなことはいいですよと教えてあげる。
そんな戦略作りが観光業に求められていることだと思います。
いずれにせよ、私たち観光業が落ち込んでいたら、人間のためによくない。娯楽のない世の中になってしまう。
発想力を使って型にとらわれない遊び方を考える。
観光、飲食、娯楽、エンタメ。不要不急の主人公ではない!
今、みんなに希望の光を差し込んであげられる新しい未来の主人公です!