みちくさブログ

山小屋

松本もコートが手放せなくなり冬を迎えています。

実は今年は一週間に二回ほどまだ徳沢に通っています。

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というのも極寒の徳沢でまだ工事をしています。

上高地。

河童橋周辺は高級ホテルが立ち並び、値段が高いホテルが人気です。

当園を流れに乗るべく近年洋室をリニューアルしたりもしました。

お陰さまで洋室は人気のお部屋になりました。

ただ、上高地はそもそも登山基地として登山者に育てて頂いたということを常々社長は言います。

登山は趣味。何度も足を運んでもらわなければいけないから、リーズナブルで快適で気楽な相部屋が必要と女将は言います。

私も上高地に戻り10年以上がたち、お客様とたくさん話し、時にはお客様のひそひそ話にまで耳を澄ましました。

来年は相部屋をリニューアルします。

相部屋。

今の世の中で相部屋を探す方が大変です。最近はご夫婦でも別々でお部屋を取れますか?という質問さえ受けます。

相部屋が嫌で登山をしない人も実はたくさんいます。(特にはじめての登山で富士山に登った人。富士山の相部屋というか山小屋で散々な目にあってしまい…)

私も出来たら個室があれば個室を利用します。

そんな、生の意見を10年以上意識しながら考えながら聞いてきました。

山なんだからしょうがない。と片付けてしまえばそれまでなのですが、今の当園の立地、求められるもの、客層から考えたら最も真剣に向き合わなければならないものでした。

相部屋を嫌がる理由。

男性と一緒の空間で寝るのが抵抗がある。

イビキがうるさい。

暑い。(これはお客様は寒さ対策はしてこられていますが暑さ対策はされていません。寒いというクレームはありませんが、たくさん人が入るので暑いというクレームはよくあります)

二段ベッドタイプだとはしごを使うのが嫌だ。

寝付きの悪い人が夜中まで携帯をいじっているのでその光で寝れない。

そもそも知らない人が仕切りもない隣で寝ているのが嫌だ!

挙げればきりが無いのですがこのような意見は当園だからというわけではなく、山小屋全てに共通した声です。

理由は、相部屋だから。

そんな意見をなるべく解消する相部屋を作ろうとしています。

たくさんの旅館やホテルを見てきました。海外でも研修してきました。

一番参考になったのはやはりカプセルホテル。日本の新しい文化ですし海外からも注目されている業態です。

そして、飛行機のビジネスクラス。これは、まさに悩みが一緒で狭い空間で長い時間快適に過ごしてもらわなければならない。もちろんすぐ隣には他人が寝ている。とまさに山小屋の相部屋と同じ状況です。

新しい相部屋の特徴。

一人一人のボックスタイプになり、仕切りで隣の方と隔離されています。大きさは横幅約1m。縦2.2mとかなりゆったりしています。

二段ベッドタイプで上の段の方もいますが、はしごを使わず全て上段専用の階段をつけました。

相部屋のお客様にはイビキ対策として耳栓。光対策としてアイマスクがつきます。

空調を整える予定です。

部屋の雰囲気は決まっていますがこれはもう少し完成が近づいたらお見せします。いつも通り無駄にこだわってみました…。

山小屋なのにここまでしてもという格闘がありましたが、近年の山岳事故なんかは疲労から起こりうる事故もあります。

当園は翌日、日本を代表する山を目指す方々がお泊まりになります。日帰りで高尾山に行くのとは違います。

ゆっくり体を休め万全な体制で翌日に備える。

雨が降ってしまったら近代山小屋という文化を楽しんでもらう。

ここ数年で一番のチャレンジですが皆様に受け入れてもらえるように気合いを入れて最高の相部屋を作ってみます!

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