私と若女将の前職。それは旅行会社でした。そこで、世界各国の楽しさもいっぱい教わりましたが、「なぜ人は旅行に行くのか」など哲学的な考え方や、一緒に旅行に行くことによってもたらされる人間関係の素晴らしさも教わりました。
昔は社員旅行や合同合宿などたくさんの企業で行われていた行事も、今は毛嫌いされほとんどやらなくなってきているそうです。
ただ、当園は旅行先の受け入れ施設でもありますし、前職で旅行会社勤務ですので、時代錯誤ですが、ぜひシーズンオフにはスタッフを連れ一緒に旅行に行きたいと常々思っています。
日本のサービス業を行う人材に一番欠けているもの。それは、サービスを受けていないことだと思います。実際、皆さんが旅行するいい時期というのは、サービス業にとっては書入れ時。サービスする人間がサービスを受けたことも無いようでは、いいサービスなどできるわけがありません。
当園をはじめ上高地という場所は、多くの旅行会社さんのツアーもたくさん組まれている観光地です。旅行会社から発売される旅行商品で一番多いのは、北海道と上高地関連商品だそうです。
うちのスタッフに旅行会社主催のツアーに参加したことがあるか聞いたところ、なんと一人もツアーに参加したことがありませんでした。(当園のスタッフは基本的に若い人が多いというのもありますが・・・)
大自然を売りにしている上高地。実は、その歴史は近代登山が始まった100年ほどしかありません。世界の大自然を見てくるのもいいのですが、ここはあえて逆の立場にある観光地を見に行こうかと思いました。
今回のテーマ。
「長い歴史の中、人の手によって作られた場所にツアーで参加する」
そんな経緯で、中欧ヨーロッパ「チェコ、ハンガリー、オーストリア、スロベキア」に、クラブツーリズムさんのツアーで参加してきました。