みちくさブログ

善き日の日本

天候最悪のお盆でした。

せっかくのお休みを利用され山を目指して来られた方に申し訳なく、毎朝カーテンを開け溜息ばかりの数日でした。

ずぶ濡れになり自分より大きなリュックを背負う子供たちをみる度に、強烈に心が痛みました。子供を見つけてはソフトクリーム券を渡し、少しでも雨以外の思い出ができるように努めましたが、寒さに震える子供を前に、「寒いのにソフトクリームって・・・?」と疑問を感じ、暖かいソフトクリームってできないものかと真剣に悩みました。

悔しい思いばかりのお盆の中にも、心温まる出来事もありました。

毎日フル稼働の乾燥室。全身ビショビショの雨具、肌着など常にハンガーが足りない状態です。また、お客様の多い時期ですので、出入りで熱が逃げてしまい、なかなか室温が上がりません。

見かねて館内放送で、室温を上げたいので1時間乾燥室の出入りをしないようにお客様にご協力を求めました。

1時間後、乾燥室に行ってみるときちんと2列に並んだお客様が・・・。一列は既に干されていて取り込もうとする方の列。もう一列は、乾燥室が空くのを待っていた方の列。私が乾燥室のドアを開くと混乱することもなく、まずは衣類を取り込む方が入り、一人出ると、これから干される方が一人入る。

誰が何も言わなくても、日本人らしい秩序とモラルを全員が共有している温かな光景でした。

また、夕方にはあるご婦人が、外に3人の子供がいるんだけど店内で待たせてくれないかと告げました。軒下を見てみると、雨をしのぎながら3人の兄弟の姿がありました。事情を聴いてみると、親子五人で槍ヶ岳に登ってきたが、下山中にお母さんが捻挫をしてしまいお父さんが付き添って下山をしてきている。雨も強かったので兄弟3人だけ先に下山し、両親が来るのを軒下で待っている最中でした。

店内は、空席もあったのに子供ながらの気遣いで何も注文しないから外で待っていました。

「中に入って、ソフトク・・・。いや、暖かい紅茶でも飲んで待ってて。」と紅茶とパンを差し出し待っていてもらいました。

昔は、子供は地域で育てると聞いたことがあります。いま、都会で子供に世話を妬いたら勘違いをされる場合もあります。こんな世話好きなおばちゃんもいなくなりました。まだまだ、山には昔の日本が残っています。

前穂に久々にかかった夕日を眺めながら、悔しさと温かさを噛みしめています。

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教訓:寒い日にソフトクリームを差し出しても子供は喜ばない!!

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