こんな綺麗で性格もよく一生一緒にいても嫌いなところはないのだろ!!
と結婚してみれば・・・・。
この人のいいところを思いだせない・・・・。
お付き合いしているときは、時々会っていい面ばかりを見ていますが、いざ暮らしてみると、嫌な面も含め理解しなければ結婚はうまくいきません。
上高地は素晴らしいところです。清らかな青い梓川。逞しい山々。木々の香り。
時々訪れる方は、上高地の素晴らしさを想像します。
しかし、ここは大自然。35年前に徳沢と結婚のようなものをした私は嫌な面を含めここと離婚するわけにはいきません。
梅雨に雨が一度降れば雪解けと会い交わり梓川は一変します。
普段何気なく歩いている山肌からはところかまわず水が流れます。
美しくいい香りを放っていた新緑を迎えた木々。可憐で愛くるしいければ、それは未熟と判断され濁流に叩き落されます。
目の前で繰り返される、無残な光景に目を背けたくなります。しかし、背けてまた振り返ったことを想像すると、壊れていくものを、ただ眺めているしかありません。
ようやく雨が止みました。
ここの良さを思い出すよりも、壊れてしまった絆をどう修復するか。
今は、いい弁護士を探しています。
レポート 若旦那