はじめまして。お米を担当している吉見です。
実家、鹿児島を離れ見知らぬ土地での生活にもだいぶ慣れてきました。米炊きの担当
になって早3ヶ月。起きてから寝るまで、頭の中はお米のことでいっぱいです。
女将の指導の下、毎日お米を研いでいるのですが、、毎日おいしく炊きあがるのかと
いうとそうでもないのです。でも、女将の研いだ米はいつも甘くておいしい。なぜで
しょう?同じように研いでいるのに・・・。
不思議に思って、一度女将に尋ねてみました。すると”愛情が足りない!”というの
が女将の答え。半信半疑な私でしたが、実践してみると、女将ほどではありません
が、お米がとても甘くなりました。そこで初めて、気温や湿度、水加減だけではおい
しく炊けないんだな。お米って奥が深いんだなって。とても感心したのを覚えていま
す。
最近はと言うと、米の硬軟と甘さに大きく影響する水加減が一番難しいです。硬すぎ
ても軟らかすぎてもおいしくないですし、水が少ないとあまり甘くないお米になると
女将から教わりました。
お米のことに関しても、一人の人間としてもまだまだ未熟者ですので、人生の大先輩
である女将の足元には到底及びませんが、いつか女将のように甘くておいしいお米を
炊けるように。そして、何事にも動じない強くてやさしい人になれるように日々精進
していきたいと思います。
レポート 吉見
最初、箸にも棒にもならなかった19歳の娘吉見。今では、日本一おいしいお米を炊こ
うと一生懸命です。多い日には、1日20升近く、洗い、炊く。誰にでもできる仕事で
はありません。
背が高く、ボーイッシュなため、男の子に間違えられることもありますが、笑顔がと
てもかわいく素直な19歳です。
おいしい米と感じられたらぜひ声をかけてあげてください。励みになります。
総評 女将