上高地に行ってきました。
なぜ行ったかといいますと、先日恒例の野沢菜採りを行い、
来年分の野沢菜チャーハン用の野沢菜を徳沢に持って行きました。
(やはり、極寒の地で漬けた野沢菜は一味も二味も違います。恐らく日本で一番過酷な場所で漬けたお漬物だと思います。)
雪の状況を気にしながら行ったのですが、温暖化のせいでしょうか?
秋の風景とさほど変わりません。
この時期行くと不思議な光景に出合います。
大正池の真ん中に大きな船が・・・。この時期限定で遊覧船を出しているのではありません。
実は、この時期に大正池に溜まった多くの土砂を排出する作業をしているのです。残念ながら、このままいくと大正池は土砂で埋まってしまいます。従って、この時期に船とボートを使って土砂を排出しています。ただ、やはり自然には到底敵いません。毎年訪れる度に大正池が小さく見えるというのは、土砂によって少しずつ埋まってきているからなのです。
清水屋ホテルさんの前から見た霞岳です。
穂高や焼岳など派手な山の陰に隠れ、夏は地味な山ですが、よくよく見てみると岩も木もあり味のある山です。先日、清水屋ホテルの副支配人と飲む機会があり「上高地で一番素晴らしい景色は清水屋ホテルの部屋から見る霞岳だ!!」と熱く語っていました。
機会があればぜひよく見てみてください。
但し、副支配人は部屋から見ると言っていましたので、宿泊が必要です。
勿論、シーズン中大混雑の河童橋も独り占めです。
でも、気をつけて下さい。はしゃいで橋を渡ろうとしたのですが、橋の上はすべて凍っています。そのまま、誰もいない梓川に落ちそうになりました(本当に危ない!!)。そのまま流れて、大正池の船に助けてもらうことになる可能性があります・・・。
誰もいない明神池。
徳沢手前から見た前穂。やはり、山の上は真冬。風が吹く度、雪が舞い上がって大迫力です!!
まだ、キャンプ場に雪はありません。
この時期、草木に緑があるのは針葉樹の木だけ。
きちんと冬支度をした徳澤園です。春まで耐え潜んで下さい。
この時期の上高地はなかなか見る機会が少ないと思いますが、人間に見放された孤独感といいましょうか、自然界の強さをまざまざと感じられる上高地です。
レポート 若旦那