上高地にはたくさんの動物が住んでいます。今よく目にするのは、サル。そして、運が良ければ日本カモシカ。私たちが住んでいて一年に3?4回目にするのは、タヌキ・キツネ。一年に一度程度、月の輪熊・アナグマ。それぞれの印象は違いますが、キツネなんかは、今でも目にするとその妖艶な姿に興奮します。
しかし、幼少期(20年程前)はこの順位に入っていない動物を、月に2?3回は目にしていました。それは、うさぎです。夜なんかは、目が光るのでよく目につきましたし、そこら中を闊歩していました。ところが、最近は全く目にしなくなりました。社長もよく「ウサギは全滅した」と嘆いていました。恐らく、何かうさぎ特有の病気が蔓延してしまったのではないでしょうか?
梅雨に入り人気が全く無くなった上高地。キャンプ場にも、テントはありません。商売上はあまり喜ぶことではありませんが、本当に静かな上高地はいいものです。そんな、静寂なキャンプ場を眺めていると、今朝、何か飛ぶように走る動物が。うさぎです。思わず目を疑いました。上高地に帰ってきて5年。その姿を見るのは20年ぶりです。
ペットとして飼われているうさぎは、どこかのんびりとしたイメージがありますが、野生のうさぎは、耳がピンと天を突きさし、全く筋肉に無駄がありません。色は、鉛色の光沢があり、洗練された兵隊のような印象を持ちました。直ぐに、カメラを取りに走りましたが、それを察して、飛ぶように森の中に消えていきました。(その姿を写真でお見せできないのは残念です。うさぎとは対照的に、焦った時の人間は本当にドンくさい・・・)
上高地でうさぎに会ったら、それはあなたにとって幸運の兵隊となるでしょう!!
朝から、嬉しい気分になりました。
レポート 若旦那