みちくさブログ

味噌

シーズンに向け準備作業が進んでいます。
今季スタッフも決まり少しほっとする時期ではありますが、間近に迫ったシーズンに向けやることは沢山あります。

まず、この時期実家に戻ると家中に、甘ったるい匂いが漂います。
日を追うごとに暖かくなるに連れ、実家のある裏山では春を告げるフキノトウが顔を出します。

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天ぷらにしてもおいしいのですが、このおいしさを当園ご利用の皆さんにも楽しんで頂こうと、女将が大量のフキ味噌を作るのです。
フキ味噌は、保存も利きますので、春にお泊りの皆さんの朝食や手作り豆腐に乗せてお出ししています。
市販のフキ味噌と違い保存料等一切使用せず、正真正銘の手作りのため、味は格別です。

よく、お客様に
「朝出ていたフキ味噌は売店に置いてないの?」
と聞かれますが、大量生産ができないのでご宿泊の方のみに提供させて頂いています。

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毎年、女将がこのフキ味噌を作るのですが、レシピはありません。
というか、すべて勘と経験で調味料が加えられますのでレシピはわかりません。
適当に見えますが、大体同じ味付けになるのが不思議です・・・・

さて、その味噌はというと・・・・

味噌もこの時期に作ります。
地元のおばあちゃん達にお願いし、当園オリジナル手作り味噌を作るわけです。

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但し、味噌は2年寝かせますので、この春作った味噌がお目見えするのは、2年後の春。

そして、今回フキ味噌を作った味噌は、2年前に作った味噌です。

地元大豆を水に浸し一晩寝かせます。
水を含んだ大豆を煮て、その大豆を突きます。
突いた大豆と塩と麹を混ぜ合わせ、樽に詰めて寝かせます。

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半年分の味噌ですので、その量は400kg近く。
熟練したおばあちゃん達でも3日間かかるそうです。

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作業を邪魔しないよう、作業風景を見学し、沢山お話を聞かせて貰いました。
自分の表現が乏しくなかなかうまく説明できませんが、愛情・安心のやさしい味噌だということは伝わってきました。
なかなか、お客様の目には映らない影で、当園を支えている匠達がいることに感謝いたします。

それでは2年後。
ゆっくり休んで、おいしい味噌になって下さいね。

レポート 若旦那

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