晴天に恵まれた今月8日、明神池畔にある穂高神社で御船神事が執り行われました。
毎年この日に、山の安全と神の恵みに感謝するお祭りで厳かに行われます。
ここ数年、天候に恵まれませんでしたが、今年は雲ひとつ無い晴天。
秋の紅葉も重なり静寂な明神池。
そして、その後ろに雄々と構える明神岳。
その静と動のコントラストの中を、雅楽を奏で、龍頭鷁首の二艘が浮かぶ光景は、時を忘れる平安絵巻を見ているようです。
上高地は、今の字になる前までは、神が舞い降りた地ということで、
神降地と記されていました。
便利・快適を求め日々進化する現代においては、時代が進めば進むほど、
神様が休める処は少なくなり、上高地は数少ない神降地になるのではないでしょうか。
レポート 若旦那