みちくさブログ

最近のガイド事情

自分が、上高地に戻って4年が経ちますが、この4年間でも変化は多々あります。
自然の姿はお蔭様で、各関係機関・施設の「次世代にも変わらない上高地を」ということで、ありのままの姿がほとんど変わらず残っています。

しかし、ここに訪れるお客様の求めるものに少しづつ変化があります。

昔は、咲いてる花などには目もくれず、ひたすら山の頂上を目指して山登りをしていた方。
数年前の百名山ブームなどの影響で制覇した数を競うなど、山を制覇する為に山登りをしていた方。
そんな方たちが、昔のような体力に任せた登山を辞め、山自体を愉しむ。
昔は、ご主人だけで登られてた山を、妻を連れて山登りを始める。
今まで、山になど興味もなかったけれど、時間に余裕ができてきて山を始める。
このような方たちが増え、山岳ガイド・ネイチャーガイドの需要の変化はここ数年かなりの勢いで増えてきています。

私自身、ガイドを付けた散策、山登りにはかなり賛成で、もし余裕があるのであればガイドをお勧めしています。
安全面は勿論のこと、目の前に咲いている花や木など知らなければ通り過ぎてしまうものにもそれぞれ物語、歴史があり、それを知ることで自然の深さや愛着がわきます。
彼らは、プロフェッショナルですので、どの時間・どの角度から見る穂高が綺麗なのかなど、一番いいものも知っています。
自分は宿屋ですので、宿の中でお客様を満足していただけるかは範囲内ですが、当園まで来て頂く道、山を目指す途中は目が行き届きません。
この時期、あの場所であの花を見て欲しい。
あそこの道間違わずに登っているかなど不安もあります。
我々の目に届かない範囲など、ガイドを付けていると我々も安心です。

今年から、当園宿泊の旅行会社ツアーにはすべてガイドを付けてもらうようにしたのもこういった事情があるからです。
(実は、上高地の戻る前まで旅行会社に勤めていまして、添乗員の気持ちが良くわかります。
初めて添乗した先で、お客様にこの花何?やあの山が前穂??など聞かれている姿を見てかわいそうになりました。
添乗員もそこに住んでる訳でないので、わからない事の方が多い。
だけど、お客様は添乗員は何でも知っている旅のエキスパートだと思っているので聞く。
しかも、興味がある方ですので、添乗員よりも聞いた人の方が詳しい場合がほとんどです・・・
どうせ、聞かれるのであれば、きちんと詳しく、面白く伝えた方がいい思い出の旅行になると考えたため、当園企画ツアーには必ず添乗員とは別にガイドを付けてもらっています)

ガイドは1日いくらという計算ですので、一人でガイドをつけると割高になりますが、人数をある程度揃えて頼めば割安です。

当園でも、お勧めのガイドをご紹介していますのでご相談下さい。

レポート 若旦那

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