最近はどこに行っても携帯電話が繋がります。逆に繋がらない場所を探すほうが難しいのではないでしょうか?
当園一体は残念ながらすべて圏外です。驚かれるお客様もたまにいますが、携帯が繋がらなくても大して不便とは思いません。ただし、 それは当園に固定電話があるからこそ、不自由なく思うことです。固定電話がなければ、予約の電話も受けれませんし、 緊急の際の連絡もできません。
勿論、当園の固定電話も電話線で上高地からひいてきています。しかし、場所が場所なだけに、電話線をひくところも、山の中。しかも、 お客様が通る道から見えないような山の奥を通しています。電柱を建ててしまえば楽ですが、ここはそういう訳にはいきません。
春、雪が完全に融けると電話線の点検に行きます。山奥に線が通っているため、倒木などで線が遮断されていることがあるからです。 今年は、大木が電話線にかかって倒れていたため本日撤去に行ってきました。場所は、崖の上。登るだけでも命がけです。 最も倒れて欲しくない場所でした・・・NTTの方のお力を借り、一日かけ男8人でようやく補修することができました。
しかし、緊急の際には唯一の連絡手段ですし、今日の下界では無意味に成りつつ公衆電話ですが、 携帯の使えないここでは第一線でお客様の為に大活躍しています。 まさに電話線は我々にとって命を張ってでも繋げておかなければならない命綱です。
追伸
こんな山奥まで電話線を通して保守点検をしていただくNTTさんに感謝いたします。
レポート 若旦那