
2010年08月27日

いよいよ涸沢フェスティバルが始まります。前日準備に取り掛かり始めました。メインのテント見本市にはすでに多くの見物客の姿が。
テントを張った状態で見られるのは、ここしかありませんので。最近のテントは凄いことばかりです。寝室以外に、前室があるのは当たり前で、中には戸棚があったりと自分の部屋と変わりません。



明日は、日本中から集まった山ガールが沢山集まることでしょう!!
2010年08月23日
今シーズン、若女将不在のまま営業をしてまいりました。若女将が、当園に入って5年。皆様に可愛がって頂き、若女将に会うためにお越し頂いている常連様もいらっしゃいました。急に不在にしていたもので、毎日のように「若女将は?」という質問を頂いておりました。
憶測と言うのは、勘違いも生じます。離婚説。そして山の中での過酷な生活(みちくさの記念日参照)から逃亡説。気を使って頂き、私と目を合わせない常連様もいらっしゃいました。私のいないところでスタッフを捕まえ、どうしたのか聞いているお客様・・・。そして、人生色々あるさと、励ましてくれるお客様・・・。
実は、妊娠をしていまして今シーズンは松本で過ごしておりました。そして8月23日7時7分。無事、元気な女の子を出産致しました。ご心配を頂いた、皆様。本当にありがとうございました。
「穂高はいつまでも、華やかな場所でありますように」
という、二人の想いを込め 穂華(ほのか)と命名致しました。
これから、「冷静」な若女将。「情熱」の女将。そして「冷静と情熱のあいだ」のチビ女将と。個性豊かな女系に囲まれ頑張ってまいります。よろしくお願い致します。
みちくさの過去記事「記念日」
若旦那
2010年08月17日
いよいよ来週に迫ってきました涸沢フェスティバル。昨年以上の盛り上がりになりそうです。昨年は、スカートをはいた若い子たちに驚かされていたのが懐かしく、今年は山スカートはすっかり市民権を得て当たり前のようにいます。山と渓谷社さんが中心となって始まった涸フェス。今年で3回目になります。山ブームも手伝って山メーカーさんは元気いっぱいです。勿論徳沢でも各メーカーが威信をかけ最新のテントが並ぶ予定です。現在、大手メーカーのほとんどが出店してもらう予定です。
また、詳細は後日確実に決まりましたらお知らせしますが、28日(土)に当園にお泊りのお客様にもイベントが満載です。ぜひ、当日はカメラをお持ち下さい。
また御案内いたします。
2010年08月17日
今シーズン梅雨明けも早く安定したお天気が続きました。今シーズンもたくさんのお客様が夏山を楽しみました。下界では山ブームで、雑誌・テレビ等でよく取り上げてもらえているようです。当園も女将の念願だった「家庭画報」に掲載もされました。発売日には、女将が本屋に注文した大量の家庭画報が当園に届きました。本当の大人買いです。
今夏の一番の印象は子供達でキャンプ場が賑わったこと。今シーズンは、沢山の学校の登山教室も開かれました。当園で把握していない部活やサークルなど、毎日キャンプ場には子供達が溢れていました。子供がいるとすごく活気がでます。行程は様々ですが、大人とはパワーが違います。どんなに縦走してこようが、到着した瞬間から元気にキャンプ場に走り出していきます。何も遊び道具のない広いキャンプ場を前に始めは遊び方を模索していますが、最終的に始まるのは「かくれんぼ」です。都会ではなかなかできない遊びの一つですが、ここでは隠れるところがいっぱいあります。ある生徒は、他人のテントにもぐり込み隠れていたのを、テントの持ち主に見つかり大目玉をくらっていました。本気で怒るテントの持ち主でしたが、私は不謹慎にも大爆笑してしまいました・・・。
人が多くなると毎年起こるのが登山事故です。やはり今シーズンもいくつか起きてしまいました。悲しい結果になることも多くいつも胸を痛めます。詳細は書けませんが、今回も通りがかりの登山者や山岳警察のお陰で一つの命が救われました。事故を通して人の優しさや強さを感じることも多く、無償で人を助けてくれる人が山の中にはいっぱいいることも実感します。
気付けば外は秋風が吹いています。短い夏ももう少しで終わりです。
(若女将がいない影響でみちくさ更新が滞っていまして、書きたいネタはたくさんあったのですがお蔵入りするものが多く今シーズンの反省の一つです。)
レポート 若旦那
2010年08月02日
徳沢地区には、夏季の間だけ開く山の診療所があります。日本大学医学部山岳部が何十年も前より開設し、山の診療にあたってもらっています。
北アルプスは、こういった大学病院の医学部が各地点に診療所を設け、夏季登山者が多くなる時期に診療所を開設します。蝶ヶ岳には、名古屋市立大学。涸沢には東京大学。槍ヶ岳には、慈恵医科大学。常念には信州大学と。北アルプス登山が安心して楽しめるのには、こういった協力者が陰で支えてくださっているお陰です。
開設の過程には、高度で体調が変わりやすい山の中で、助けられる命があるのなら救ってあげたいというボランティア精神で各大学病院が開設に協力してくれました。いつ来るかわからない患者を待ち、心付け程度の診察料しかもらわない訳で、勿論そこで商売が成り立つわけもありません。ドクターも、医学部山岳部のOBが中心となり、自分たちの休日を返上し、山の中で待機してもらっています。現役の学生さん達は、ここで現場を学び、ボランティア精神の大切さを学んでいるようです。
救急車を呼んでも1時間以上はかかる僻地で、初期治療が大切な状況では、ドクターが居る居ないでは心の安心だけでも価値があります。将来のお医者さんの学生さんも一生懸命サポートをしています。
この時期売店で大量に飲物やお菓子を買っていくお客様がいます。話を聞くと、「隣で診断してもらって親切にして貰ったんだけど、お礼をもらってくれないから学生さんたちにせめて差し入れと思って・・・」という姿は、ほのぼのする光景です。
先日、当園にこんな方が来られました。「蝶ヶ岳から降りて来たんだけど、もう足が痛いから車で送ってくれ。お礼はするから。」こういった方は、多いのですが、いつも通り日大の診療所を紹介し、もし本当に送迎が必要であれば救急車を呼んでほしい旨を伝えました。「救急車は大袈裟になるから」と日大に向かったわけですが。診療所に入るなり、すごく横暴な態度。その方は、治療をしてもらっている間も、「救急車以外で送ってもらえる方法はないか」とか「自分はマスコミ関係者だ。下界では偉いんだ」などブツブツ言っています。日大も搬送に関しては、ボランティアの学生中心ですので、救急車を要請することになっています。上高地まで車で送ってもらえないことが分かると、その方はここでできる最善の治療を受けた後、学生たちがいる前で、「おいっ。ここの病院は何にもしてくれないんだな!」と言い残しそそくさと去っていったそうです。
現状、下界でも医師不足が囁かれいます。ドクターの確保や維持費の問題など山の診療所の運営にはたくさんの困難が続いています。現状を維持できているのには、休日返上で働いているドクターのボランティア精神とそれを次世代にも残したいという熱い想いの学生たちだけで開設されています。その話を聞き、次世代の学生たちの前で、大人が恩を仇で返す言い草に、腹がたってしょうがありません。日本にボランティア文化が根付かないのはこんな現状があるからではないのでしょうか?
各場所にある診療所。設備は満足ではありませんが、その存在こそが多くの人を救っています。そして、万人に安心という最高の投薬もしてくれています。もし、皆さん立ち寄ることがありましたら声をかけてあげて下さい。
レポート 若旦那
