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新着情報(みちくさ)みちくさ

2009年11月30日

嬉しい掲載

お久しぶりでございます・・。
シーズンが終わってしまうと一気に気が抜けるといいますか・・・。
完全に言い訳ですが久しぶりのみちくさになります。早いもので、下山してからあっという間に3週間がたちました。11月上旬あれだけ下界を恋し焦がれていたのが懐かしく思います。
今では、徳沢の風景が懐かしく帰りたい気持ちになってきました。

さて、うれしい報告があります。
それは、9月4日のみちくさ「大行列」で書きました山岳マンガ「岳」作者である「石塚真一先生」のことです。思い返せばあの時、まさか本当にご本人が来られるとは思いもしませんでした。
石塚先生はとても気さくな方で、世間話をするよりも、ここで生活している中で感じることや遭難者が救助を求めてくる際、どんな表情で駆け込んでくるのかなど、逆に私たちの話を聞いて頂きました。
その話の最中、実は当園にはみちくさというブログがあっても、よければ参考にしてみてください。特に、当園キャンプ場にあるかつらの落葉は素晴らしいことをお話し、熱心にメモを取っていたことを覚えています。

さて先日、いつものように「岳」が掲載されている雑誌ビックコミック11月20日号を購入し、何気なしに一ページ目を開きました。今回は、「岳」がカラートップページです。
おおおお・おいっ・・・。何だ・・・。この懐かしい感じは・・・・。

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そうです!!!なんと、記念すべきカラートップページに黄金に輝くかつらの木が。
なんと、素晴らしいかつらの木。そして、神秘のかつらの落葉の話が綴られていました。そして、そのかつらの木の下には、テントの挿絵が。
間違いなく徳沢キャンプ場の雰囲気そのものでした。嬉しくて内容をすべてここで書きたいのですが、ぜひ、皆さんご購入下さい。(既に次号が出てしまってますので、バックナンバー若しくは、単行本が発売されますので!!)

そして、もうひとつ。先月、雑誌の取材の申し込みがありました。
最近はちょくちょく取材して頂けることが多くなっておりまして、今年もくらしの手帖や大人の隠れ家などにも掲載して頂きました。しかし、何かしら山を中心とした企画や出版社が中心でした。

ところが、今回は何とファッション誌です。しかも、超人気ファッション誌「cancam」。
なんと、そのcancam専属人気モデルさんが当園を紹介してくれたのです。
なぜ、紹介してくれたかは、そのページを見れば一目瞭然わかります。ご興味がある方は、まだ発売されていますので、cancam1月号の付録冊子をぜひご覧ください。


レポート 若旦那

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2009年11月11日

最後の朝


11月4日朝、最後のお客様を見送り、今シーズンの営業が終了しました。
まずは今年お越しいただいたすべてのお客様に感謝です。ご来園、誠にありがとうございました。

その後は一気に小屋締めの作業を完成させていきます。

家具のひとつひとつにシーツをかぶせ、すべての窓のひとつひとつに戸板をはめ込んでいくと、
館内の明かりが徐々に失われ、やがて最後は真っ暗になります。

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正面玄関の鍵をしめ、カーテンを引くと、宿は静かに長い眠りに入るのです。

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一年でもっとも寂しい瞬間。一年でもっとも穏やかな瞬間。
4月までしっかり休んで、また私たちを迎えてください。

下山の日、晴れやかな青空でした。今シーズンともに過ごしたスタッフ同士もお別れの時。
共有した思い出とともに皆それぞれの地へ帰ります。

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半年間どうもありがとう。またぜひ会いましょう。

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レポート若女将


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2009年11月02日

悲願の峠越え

10月27日。
下山まで約1週間となったこの日。私たちは悲願の徳本峠越えを決行しました。   

今年の締めに皆が望んだこのコースは、かつて上高地に通じる唯一の道として沢山の先人達が様々な思いで歩んだ長き道です。徳沢園から島々までの約20キロ、最高地点である徳本峠からゴールとなる島々までは標高差1,415メートル。決して容易な道のりでないことは想像できます。

前日は一日雨。 当日の朝も小雨でしたが、回復する見込みの天気予報を信じて、へっぽこ登山隊、6時45分に徳澤園出発です。

徳本峠小屋を目指し、黙々と登り高度を稼ぐ中、ふと振り返ると雲が切れ、日が差してきたなかに美しくそびえる明神岳、そして穂高の姿が・・・。ひとときの雲の切れ間でしたが、神々しい美山の姿に一同感動です。

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峠にたどりつくと、またも小雨が・・・。 現在改装工事作業中の徳本峠小屋のご主人が、「これは雪になるよ?。」と言った途端、本当に雪が舞い始めました。
寒い寒いと凍える私たちに室内のスペースをかしてくださった優しいご主人。もちろんお別れは一緒に記念写真です。

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かわいい小屋ができそうで楽しみですね。来年は新徳本小屋に泊まらせてください。
色々御配慮ありがとうございました。

おにぎりとお味噌汁で燃料を補充した私たちは、長い長い下り道を進み始めました。
ここからはメンバー誰もが未経験の未知の世界。不安と期待でいっぱいの私たちをはげますように、おひさまときれいな青空が徐々に広がり、完全に気分上々です!

峠から島々までのこの道は、一言で言うと衝撃的でした。

昔は上高地までのメインストリートだったとはいえ、釜トンネルが開通し、飛騨側からは安房トンネルも通り、10時間かけて登った行程も車で約1時間ほどと便利になった今、
この峠道はきっと地味でただただ長いだけかもしれないなぁと正直あまり期待はしていませんでした。

ところが実際に足をふみいれてみると、美しい紅葉に、さわやかな沢の流れ、変化にとんだ味のある橋をいくつも渡り、黄金の落ち葉の絨毯を歩く。

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京都の紅葉や熊野古道もいいけれど、ここにもありました。隠れた日本の絶景が・・・。

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自然を愛で、会話を楽しみ、シャンパンで乾杯!(休憩タイムはあいかわらず充実です)

穂高や槍に登るようなスリル感はないけれど、歩くことを心から楽しめる10月下旬の徳本峠越え。もっとたくさんの人に歩いてみてほしいと心から思った私たちでした。

スタートから8時間30分ののち、へっぽこ登山隊、無事島々の地に到着です。
そこはもう下界。 今までの登山とは一味違う忘れられない一日となりました。

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ほぼ沢沿いを歩く道のため、豪雨などで荒れてしまうこともしばしばある徳本峠道。
その昔徳沢牧場まで牛たちはこの道を登って行き、時には途中で沢に落ち、命を亡くした牛たちも多々いたそうです。峠越え終えた今、そんな昔話も今はなんだか心に響きます。

レポート 若女将

徳沢に戻って後日、5年目のさわちゃんが感想を書いたと言って、メモ書きを数枚持ってきてくれました。今回の峠越えに対する想いの強さと感動の深さが伝わる文章だったので、抜粋ではなく全文で掲載します。


徳本峠。
5年前徳沢に来てから、ずっと気になっていた道でした。
島々から上高地まで道路ができるまでは歩いて超えていた・・・今でも整備はされたものの残っていて、未だ好んで歩く人がいる。

若いころ、登山をしていた私の両親やその仲間たちは、徳本峠を歩くために数年前まで上高地に来ていました。ずっと一緒に行ける機会を待ってはいましたが、それは叶わず。
山の頂上を目指すわけでもなく、一体誰が9時間もかけて長い長い道を歩くだろう。
バスや車であっという間に来られるのに・・・。

今年の春、ひたすらに歩きそうなまみちゃんがまた徳沢に来ると知り、一番に声をかけました。下山をひかえた寒さも厳しくなる10月下旬。島々の紅葉がピークとなる頃、それを目指して歩こうと。それがこの半年間に1人2人と仲間が増え、5人の心強いメンバーとなったのです。

その日の前日は雨。一日中、雨でした。そして迎えた当日の朝。晴れ間はみえるものの、
峠までは小雨がぱらぱらと降り、峠の小屋に着いた頃には雪に変わり・・・。きっと一人だったらくじけてしまったことでしょう。

しかしその後は日がさしはじめ、落ち葉がはらはら散っていくのがきれいなこと。
ひと気のない道をひたすらひたすら歩き続けました。川の流れとともに、行きつ、戻りつ、何度橋を渡ったことか。移りゆく景色と紅葉が今でも焼き付いているのは、自分の足で歩いたからこそ。ぬれた石に気を使いながら、(たまにすべって転び)けがなくみんなで島々にたどりついたときの想いは決して忘れません。一足先に下っていたおかみさんにも会え、ホッとしました。徳澤園で過ごしたからこそ、この峠を歩くことに価値がある。そんな気持ちを強くした峠越えでした。

今回は徳本峠から川沿いをずっと下っていきましたが、本当に大変なのは島々のほうから登ってくる道です。いつかまた歩こうと思いながら・・・。

楽しい時間をありがとう。

レポート さわ

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