
2009年10月31日
いよいよ今シーズンも終わりに近づきました。すっかりお客様の数も減り、葉は落ち、例年通りさみしい感じの上高地です。天気予報を見ますと直ぐそこまで寒冷前線が来ているとのことで、先日恒例の水場の片づけに行ってきました(昨年のみちくさでも紹介)。
相変わらずの激しい傾斜の沢を登り後片付けです。天気がものすごくよかったせいもあり、今年は風景を楽しみながらできました。一年のおいしい水に感謝しながら。
その後は、屋根に登り雨戸よに詰まった落ち葉を取り除きます。皆様にお見せできないのですが、当園の屋根に登ると明神岳から前穂そして、北尾根までばっちり見ることができるんです!!
さあ、後は雪との追っかけっこが始まります。雪が積もる前に脱出する準備をしています。
レポート 若旦那
2009年10月23日
季節の移り変わりの美しい上高地。
生命力みなぎる春。
躍動的な夏。
そして、愛執漂う秋。
ある雑誌に、こんなすてきな詩が載っていました。
凍てつく冬の
その前に。
山は一年の
しめくくりに、
ほんのひととき、
あたり一帯を
紅で彩ります。
それは、
暮れてゆく太陽に感謝するような。
それは、
また一年にお祈りするような。
秋。
山は命の限り、
かがやくのです。
(ヤマケイJOY掲載)
秋はとても華やかです。それぞれの植物が、個々の個性を精一杯表現し、それが自然の中に調和します。ピカソの絵を見た時に、一つ一つがとても個性的な色遣いや物であっても、それがどこか調和して見える。感動を与える。紅葉は、まさに芸術です。人の心を動かし、自然の美しさを再認識させ、時には崇拝され。
しかし、そんな人たちが帰って行った後も秋はまだ続いています・・・。
今朝の気温。マイナス4度。キャンプ場は、霜で真っ白に輝いています。すでに、最後の輝きを終えた葉は、地面に戻り、次世代のための肥やしとして生きる道を選択しました。あんなに、美しかった葉の色は、今では薄汚れたこげ茶色。人に踏みつけられ、風にあおられ、身を細かくひきちぎられる落ち葉たち。木を見上げれば、すべての葉を落とし、服を脱がされたマネキンのような哀れな姿。草達も、元気なものはなく、後は日に日に訪れる寒さで命を奪われる時をじっと待っています。
こんな、虚しく寂しい瞬間も秋です。
植物はものは言いません。
来年もきちんと同じ風景を見れるのか。
おしゃべり好きな人間は余計な心配をしてしまいます。
レポート 若旦那
2009年10月15日
朝晩めっきり寒くなってきた奥上高地。今年は本当に天候に泣かされました。春の集中豪雨や夏の長雨。そして秋は台風と・・・。
例年であれば9月下旬はぐっと冷え込んでくる頃ですが、シルバーウィーク明けも暖かな日が続きました。当然涸沢の紅葉も遅めと思いきや、今年は例年以上に早く、10月初めには最高潮を迎えていました。徳沢キャンプ場のマユミの木も、例年では10月下旬に真っ赤に色づく頃ですが、既に10月初旬には見頃を迎えました。
さて、当園のご神木"カツラ"の木。他の紅葉同様早めかと思いきや、カツラだけは気温通り、9月の暖かさのため青い葉も目立っていました。さあ、これから全開、素晴らしい黄金に輝く紅葉を見せてくれるだろうと期待をしていましたが、台風後の激しい冷え込みで、紅葉している部分は、葉が落ちてしまいました・・・。ただ、急に寒くなったため、青い部分はまだ残り、例年のような一斉に黄金雨のような落葉は、今年はお預けのようです。
本当に自然の仕組みはよくわかりません。普通でしたら、暖かい日が続くと紅葉は遅くなるものですが、今年の紅葉は早かった。夏の長雨のせいでしょうか???
異常気象などとよく言われますが、ここで暮らしていると環境の変化がよくわかります。女将はここに嫁に来て30年になりますが、昔は夏に半袖のシャツを着ることはなかったそうです。その証拠に、昔の洋服を引っ張り出しても半袖の服はほとんど持っていません。ただ、ここ数年は夏になると奥上高地でも半袖でないと少し蒸し暑い陽気の日があります。(もしかしたら、女将自身が昔に比べ、横に大きく膨れ上がったため、それが一番の原因だとも考えられますが・・・。)
上高地の他施設の方も、夏の暑さの為に悩みが出てきたそうです。上高地にある施設では、暖房はありますが、クーラーはありません(というより必要がなかった。)。しかし、ここ数年お客様の中から暑すぎるからどうにかしてくれというクレームが多く、夏の間は扇風機を各部屋に入れた施設もあると聞きました。(どんなに暑くなっても上高地の場合、30度を超えることはありません。クーラー慣れしすぎて、人が暑さに対して弱くなったのかもしれませんが。)
異常気象に関して自然は敏感です。四季の変化がある日本の自然の素晴らしさ。この先、紅葉がいつまでも見られる日本であり続けられるか心配になってきます。
レポート 若旦那
2009年10月08日
台風一色のニュースを睨みつけながら、テラスの椅子とテーブルを館内にしまい、看板まで取り下げて迎えた今回の台風。
7日の夕方より少しずつ雨が降ってきました。今回ばかりは直撃が予想されていますので、せめて被害が出なければと願うばかりです。
8日朝。思ったよりも雨も少なく、風に至ってはほぼ無風状態。色とりどりの葉っぱも落ちることなく残っています。これからが本番と気合を入れていましたが・・・。
昼過ぎ。ニュースを見ていると長野県は通り抜けた模様。山に囲まれているせいなのか、たまたま勢力の弱い部分に当たったのかわかりませんが、普段の小雨程度のまま今回の台風を乗り切りました。夕方には、晴れ間も出て台風一過の気持ちのいいお天気です。
夕方からは、この連休の問合せの電話が。皆さん、今回の台風で被害等を心配されています。いまのところ目立った被害、道の崩壊もなくいつも通りの北アルプスに戻りました。
この連休は、お天気の心配もなく秋の素晴らしい景色をお見せできそうです!!!
PS
ついに前穂がほんのり白くなってきました。朝の気温も2度。この連休中はお天気もよく寒くなりそうです。暖かい服装でお越し下さい。
レポート 若旦那
2009年10月06日
秋の涸沢紅葉シーズン真っ最中・・・。と言いたいところですが・・・。台風が来るそうで・・・。
本来であれば予約の電話、紅葉情報の電話で鳴りっぱなしの猛繁忙期ですが、キャンセル・変更の電話対応に追われています。
今年は、紅葉の色づきもよく、徳沢付近の木々も少しづつ色づいてきています。かつらの木は4分くらいでしょうか。今は、まゆみの木の赤が真っ盛りです。
さて、8日が本州上陸だそうで。神様、予約のキャンセルは諦めましたので、どうかどうか葉っぱだけは残して秋をもう少し楽しませて下さい!!!
レポート 若旦那